「とりあえず今日を生き、明日もまた今日を生きよう」なだいなだ
精神科医で作家、ペンネームはスペイン語で「何もなくて、何もない」という意味らしいです。
若い頃、よく読んでいたな~と懐かしく手に取ってみました。
最近お亡くなりになったようで残念です。
アルコール依存症が専門だったらしいのですが、患者さんに
「とりあえず、今日1日お酒を飲まないように」と言うのだそうです。
1か月やめろ、1年やめろと言うのは無理でも今日1日なら出来る。
明日になったらまた今日1日です。
「人生をまとめて生きることはできない。
できるのは今日1日を生きることです」
病院にかかるほどではないけど、今の世の中何となく辛いなと思うことは誰にでもあると思います。
そんな時、「とりあえず、今日は○○をしよう」と思うと気が楽かもしれませんね。
身近なことだと、洋裁教室に通っているのですが全くやる気がでない時があります。
家で縫わないと完成しないのはわかっているのですが、1週間、2週間、3週間…手つかずで教室に通う時があるのです。
今からやるべき工程を想像すると全くやる気がでない。
結構これも辛くて、自分はなんてダメな人間なんだと落ち込みます。
落ち込むくらいならさっさとやればいいのにできない。
そういう時、「とりあえず、今日はダーツだけ縫ってみよう」とか「アイロンだけかけよう」と簡単にできることをやってみると、それが完成につながっていくことがあります。
家の片づけも「あそこも、ここも」と思うと気が遠くなりますが、「とりあえず、今日はここだけ」という風にやってみるといいかもしれません。
こういう話をすると、根気があるとかないの話になりますが、他人と比べなくていいと作者は言います。
昨日の自分と比べて今日の自分はどうか。
昨日はできなかったけど、今日はこれだけできた。
エライゾ、エライゾ、私。
【その他】
・「冷えとり」で体内酵素を活性化する方法 川嶋 朗
・あきの縫い方の基礎 水野佳子